社長交遊録(その1)東京都市大学で教壇に立つ! | B-SERV’Sブログ

社長交遊録(その1)東京都市大学で教壇に立つ!

  • 投稿者: B-SERVコンテンツ管理者
  • 作成日: 2025年4月17日 10:25
  • パーマリンク



社長の志村です。

カーボンニュートラル社会の実現に向け、
企業の取り組みを後押しする団体「一般社団法人 グリーンCPS協議会(https://greencps.com/)」に設立時から参加し、
幹事を務めています。

この協議会のご縁で、東京都市大学の学生にERPを教える機会を頂きましたので、レポートします。

まず、東京都市大学は、武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が統合した学校です。
2029年には創立100年を迎える歴史ある私立大学です。
同大学のデータ・デザイン科学部の大久保寛基教授が、先のグリーンCPS協議会の分科会幹事を担当されており、
2年に渡り交流があります。

データ・デザイン科学部は横浜市にあり、閑静な住宅街を抜けた一画にキャンパスを構えています。


東京都市大学 横浜キャンパス

1.JPG


今回、大久保先生が「DX、GXが創造するビジネスの新しい潮流」と銘打ち、社会人講師による特別講義を設けました。
企業に勤める7名の社外講師によるオムニバス形式で、1講義は120分から150分となり、講座全体の情報量はかなり多く、
企業の新入社員が聞いても有意義な講義になったと思います。

履修の対象は1年生がメインで2年生が数名、合わせて100名近い生徒が受講されました。
昨年まで高校生だった若者にERPを教えるのはかなりハードルが高いと感じていました。

まずは、身近で馴染みのあるスターバックスでキャラメルフラペチーノを注文する時のお店側の業務の流れをイメージしてもらいました。
ここで重要なのは、裏でどういう情報が処理されているのかを考えることです。



講義資料から抜粋①

2.JPG


注文時に業務を通じて発生する情報の流れについて説明しました。
業務が行われることで発生する情報がデジタル化され、正確に自動処理することができるのが、
統合基幹システムERPであることを、お伝えしました。

次に従来の基幹システムとERPの違いについて解説しました。
多くの企業は部署ごとの業務に特化した個別システムが整備され、
良くも悪くも、それが作られた時に最適と考えられた仕様のまま何十年も使われてきました。

結果として、企業内に個別システムが乱立し、
例えば購買システムで買ったモノやカネの情報を経理システムへ入力する必要があり、
その場合、転記ミスだけでなく、無駄な時間や人件費が多く掛かっていたことを説明しました。

それらの無駄を解消し、情報の精度を上げることで経営者が正確な意思決定ができるようになるのがERPである!
生徒の皆さんのERPに対する理解がさらに進みました。



講義資料から抜粋②

3.JPG


次は演習です。

大学生のアルバイトで一番多いのが「居酒屋」です。
その居酒屋にERPを導入したと仮定して、業務の流れと情報の流れをグループでディスカッションしてもらいました。



講義資料から抜粋③

4.JPG


いろいろな質問があり、教える側ととしても有益なインプットもありました。
IT用語の定義は馴染みがなく、もうちょっと丁寧に解説すべきという点が次回へのフィードバックです。

グループワークは約60分です。10チーム以上あり、すべてを発表いただく時間がないため、
その場でChat-GPTに好きな数字を2つ提示してもらい、その番号の2チームに、ワークの成果を発表してもらいました。



演習発表

5.JPG


生徒から質問が飛び交い、なかなか興味深い内容でした。
大学1年生なので、知識は不足していても、純粋な分、新しい発想や気づきなどが沢山あり、教える側としても楽しかったです。

講義後に、大久保先生から履修生の感想と講義中に聞けなかった質問も共有いただきました。
ほぼ全員から声を頂き、ERPの理解が深まったようで、安心しました。鋭い質問・指摘も多々あり、後日、1つ1つに回答しました。


将来、この中から素晴らしいITコンサルタントやIT技術者が誕生することを期待しています!